火打山(テント泊@高谷池)
- YuKin
- 2018年7月1日
- 読了時間: 6分
2018.06.30_07.01 新潟の日本百名山、火打山@2461mに登ってきました。
去年の7月、妙高山に登った時にその雄姿が見えていたのでずっと気になっていた山の一つでした。
雷鳥も出現するらしいので期待!

笹ヶ峰駐車場から高谷池ヒュッテでテント一泊し、翌日早朝から山頂を目指しぐるっと黒沢池ヒュッテまで迂回するルートを選びました。
妙高との縦走も考えましたが、出発が遅いので諦めました。

笹ヶ峰駐車場に到着。
時間少ないのでコンビニで4食分の食料と飲料、行動食を調達してきました。

11:30 出発。
登山届はここで提出します。

火打山の近くに焼山という活火山があります。
こちらも火打山頂辺りで見えるのだろうか。

最初から木道が敷かれていてここをトコトコ歩いていきます。
初日は標高差800m(1300→2100m)、距離5.7kmとテント装備だと結構キツイ行程なのでありがたいです。

早速ギンリョウソウを発見。

只管木道を歩きます。
もうすっかり夏です。

チェックポイントの黒沢橋に到着しました。

ここからは登りが急になります。
山と高原地図上では水場があるようですが、見当たりませんでした。

早速十二曲がりという急登ゾーンに突入。
急登といってもさほどの登りではないですが、テント装備だとかなり疲れます。

13:50 十二曲がりを越えたところで山頂まで3/9だそうです。

振り返ると登山口の傍にある乙見湖が見えました。
この辺りで残雪が少しありましたが、特に危険はありませんでした。

しばらく登りが続きましたがようやく分岐の富士見平まで到着しました。
ここで高谷池方面と、黒沢池方面へ分かれます。
ここからの道ですが、コバエのような虫がたくさんいて顔や腕にぶつかったりくっついたりするので非常に気持ち悪かったです。
虫が気になる方は網付きの帽子などで対策をするといいかもしれません。
因みにパーフェクトポーションを使いましたがこのコバエのような虫に効果はありませんでした。

分岐から30分ほど歩くとついに火打山と高谷池ヒュッテが見えてきました!
重いテント泊装備とまとわりつく虫もあってかなり疲れました。。
天気もどんよりしてきたので早く休みたいです。

分岐からヒュッテまでの道のりはゴツゴツした岩場もあり少し歩きにくいですが、危険個所はないと思います。

16:00 高谷ヒュッテに到着! !
三角形の屋根がカッコいい。

売店は比較的充実はしてませんがお酒等の販売がありました。

中に入るとライチョウの目撃情報がありました。
昨日と五日前に何れも山頂50m下でライチョウが現れたらしい。
これはかなり期待がもてます。

そして自分へのご褒美、新潟限定ビールゲット!
テントの受付も済ませて、早速テント場に向かいます。

こちらがヒュッテ目の前にある高谷池。
見た目は大きな池塘です。
水芭蕉がチラホラ咲いていました。

テント場にはまだ残雪が覆いかぶさっているので雪上テント泊になります。
そのため幕営料は 一人100円と格安でした。

水場はテント場と小屋の間にあって容易に水を入手できます。
ただし山と高原地図によると要沸騰となっています。
またトイレに関してはネット上に様々な情報がありますが、現在水洗トイレが完備されており臭いも気になりませんでした。
使用済みのペーパーは持ち帰る必要はなく、代わりに設置されているゴミ箱に捨てる形でした。

天気は目まぐるしく変わり、少し晴れてきました。
18時頃にはガスってきてしまって、早めに就寝することにしました。
というかビール飲んだら気持ちよくてねちゃった!

2日目 5:00 高谷池ヒュッテを出発。
アタックザックで山頂を目指します。
完全に霧の中です。

水芭蕉がぴんぴんしています。

雪上を進んでいると目の前に火打山が見えてきました。

霧がどんどん晴れてきて、同時に朝日が火打山を照らしてます。
いい兆しだ!!

唐突ですがこちらは高山植物のハクサンコザクラ。
いっぱい咲いていました。

花がたくさん咲くこの場所は天狗の庭という場所でした。
天気も全快してきもてぃー!!

池に火打山が映ってます。

波の少ない方の池でもう一枚。
綺麗です。

ハクサンコザクラも水芭蕉もたくさん咲いていて6月中旬の尾瀬のような雰囲気を味わえました。

振り返ると天狗の庭と、遠くに雲がかかった黒姫山が見えます。
この後もたくさんの花を見ることができました。

ヤマオダマキ。

たぶんミヤマキンポウゲ。

さらに高度を稼ぎ山頂直下まできました。
残雪もありましたが、慎重に歩いてクリアできました。
チェーンスパイクがあればより安心できると思います。

山頂に到着!!

北アルプスの名山がいくつも見えます。
まだ雪が多いなぁ。
どれか分かりませんが白馬岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳が見えてるんだと思います。

妙高市、上越市方面は天気が良くかなり遠くまで見渡せます。
左上に見えるのは佐渡島でしょうか?

山頂から百名山妙高山(左)と黒姫山(右)もよく見えます!

百名山高妻山は少し雲がかかっています。

南側には例の焼山が見えます。
登ってきた方々が口々に、登っちゃダメなやつって呼んでました笑

ズームで薄っすらですが富士山も見えました。
全方向に展望が望める点がイイですね。

火打山頂を十分に満喫したので高谷池ヒュッテに戻り、テントを片付けて出発の準備をします。
残念ながら今回は雷鳥に出会えませんでした。

黒沢池に向かう途中の茶臼山をまず越えなければならないのですが、この登山道は少々荒れていました。
木道もありますが笹が深めです。

途中で倒木もあります。
左側は斜面なので注意が必要です。

茶臼山頂に到着しましたがここは展望ナシでした。

茶臼山を越えると黒沢池ヒュッテが見えてきました。

黒沢池の湿原はかなり広く、なんとなく九州の坊がつるを思い出しました。

ここからが一番険しい(煩わしい)登山道でした。
木道が見えないくらい笹が深くて非常に歩きにくかったです。

高谷池ヒュッテに到着しました。
ところが管理人さんの気配がなく、テントが1張りあるのみでした。
他の登山者も「人がいないようだよ」と言って去っていくので我々もスルーして黒沢池経由で帰路に進みます。

木道には予想外にワタスゲが沢山咲いていました。
ワタスゲがちゃんと咲いている季節に出会ったことがなかったのでこれはラッキー。

ふわふわ。

多分、尾瀬のほうがたくさん咲くでしょう。
でもここも十分良かった!

登山口まで戻って来ました。
黒沢池から富士見平分岐までの道のりも倒木が多く、登山道は少々荒れていました。
ケガなく無事に帰れてよかったです。
火打山までピストンで行かれたほうが体力的にも精神的にもだいぶ楽だと思うので、心配な方にはピストンをお勧めします。

↑2017.07.09 妙高山頂より火打山方面を撮影
今回、妙高山へ登った時に見えた火打山の綺麗な姿を見てずっと憧れていましたが、ようやく登れて大満足です。
高谷池以降の高山植物や景色には大満足の一方で、樹林帯の虫には辟易しましたので少しでも不安のある方はしっかりと対策をしたほうが良いと思いました。
おしまい。
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