北岳~間ノ岳②(テント泊)
- YuKin
- 2017年8月13日
- 読了時間: 6分
2017.08.12_08.13 前半(リンク)に続き北岳肩の小屋から北岳山頂~間ノ岳を目指します。

9:00 山頂はかなりガスってる模様です。

まだまだ花ラッシュは続きます。
写真はヨツバシオガマ。

エゾシオガマ?

ようやく北岳山頂が見えました!
ガスってきて周囲の山々は全く見えず残念。

9:50 山頂に到着。
暫くガスが晴れるのを期待して待機していましたが、予報通り一向に晴れませんでした。
明日晴れそうだったら再度登ることにして、北岳山荘へ出発します。
こういうこともあるさ。

山頂でホシガラスを見かけました。
ハイ松のマツボックリを岩に叩きつけてました(笑)食べるのかな?

暫く急な坂を下っていると北岳山荘が見えてきました。
近いようで、かなり遠いです。
この写真を撮ったところから約50分かかりました。

ミヤマオダマキ。
県によっては絶滅危惧種指定。

八本歯のコル分岐点まで来ました。
明日晴れなかったらこちらの八本歯のコルより下山します。

ミヤマキンバイ

タカネコウリンカ。日本固有種。

ミヤマ(コバノ?)コゴメグサ。
も、もう覚えられん(笑)

11:15 北岳山荘に到着。
ガスってるというか降雨寸前です。
そしてかなりクタクタモードで休息したいので早速テントを張りに行きます。

昼前なのでテン場はそこそこ空きがありました。
さらに奥にも張れるようなので、そちらも見て決めよう。

下の風景が見下ろせられるところにテントを張りました!!

山と高原地図にも書いてあるように山荘のトイレは最新の現代的設備?でした。
ステンレスボデーで、見た感じの印象は業務用冷蔵庫です(笑)
そして中身は水洗ではなく、ボットン式です!

夏季に限って診療所も診察しているようです。

北岳山荘の中はこんな感じ。
中にもトイレがあるようです。

もちろん水・食事・売店・宿泊有りです。

本もたくさん置いてありました。
退屈する時間はありません(笑)

飲み物も高いけど充実。

自動販売機だってあります。
以上、見える範囲での紹介でした。ご参考までに。

テント場から見た山荘です。窓が東に向いているので、御来光も部屋の中から見ることが可能だと思います。
設営完了後、ザックから必要な荷物を持って間ノ岳を目指します。

12:55 軽量装備で出発。
間ノ岳へは北岳山荘から一時間40分かかるようです。

ますますガスって尾根道周辺しか見えなくなりました(笑)。
まずは前座の中白根山に向かいます。

中白根山に到着。
相変わらず展望はありませんが、まだいける。

このように何回もアップダウンが繰り返されます。

さらに視界も悪くなってきました。
そして雨もパラついてきましたので、持ってきていたレインウエアを着ます。

14:55 2時間かかってようやく間ノ岳(@3,190m)に到着しました。
これで日本の標高2位と3位を登ったことになり、さらに個人記録的には百名山39座目になりました!

北岳、間ノ岳に農鳥岳(のうとりだけ)を加えて白根三山と言われているようです。
農鳥岳まではここからさらに二時間半かかります。
我々は今回行きませんが、この時間に農鳥へ降りるソロのおじさんがいて驚きました。無事かなー。

16:30 北岳山荘まで戻ってきました。
流石にクタクタになりました。
なんせ本日の行動開始が5:30からだったので、11時間行動していたので。
また予想外なほど強い頭痛に襲われ、食欲がなくなりました。
富士山に登った時になった、高山病の症状に酷似しているので、この時はやっぱり酸欠になっちゃったのかな~という感じでした。
18:00 爆睡から目が覚め、さらに頭痛が酷くなり夕ご飯も残してしまいました。
流石にまずいんじゃないか?診療所に行こうか?どうしようか、、と悩みましたが、もう一回睡眠をとって症状が改善しなかったら行くことに決めました。

翌日。結局翌日までぐっすり眠ることができました笑
相方曰く、いびきをかいて寝ていたので安心して自分も横になったとのこと。
頭痛消え体が楽になり、さらにベストタイミングで御来光も見ることができました。
なんだったんだあの頭痛は(笑)

北岳と朝日。

ガスで光が拡散され周囲が全てオレンジ色に焼けました。
こちらが今回のベストフォトかもしれません。

全員がスタンディング!!(笑)

テン場から雲海が広がり、とても幻想的でした。

これだけ広がった雲海を見るのは初めてなので、とても印象強く記憶に残りました。
流石3000m級だ!

7:30 テントを撤収したら、北岳山頂へ向かいます。
でも結局、向かっている途中でガスってしまったので、無理せず左俣コース(八本歯のコル方面)より広河原へ帰ることにしました。安全第一!
帰りの時間と昨日の間ノ岳の反省を考慮した形です。

北岳の南側トラバースはこれまでの道のりの中で、最もたくさんの花が咲いていました。

キタダケトリカブト。
北岳固有種で毒性がある模様。

ここから沢に降りるまで至る所で階段地獄が待っています。
特に雨でぬれているときは注意です。ポールはしまって、両手を使い進みましょう。

ついに、お花畑の中を闊歩する雷鳥を発見!!

しかも子どもの雷鳥もいました!!
私は合計3羽しか発見できませんでいたが、別アングルで見ていた相方は5羽発見していました。
ずーっと出会えないかと願っていたので、嬉しい!

そして地獄階段を終えるとここから八本歯のコル大樺沢二俣コース。
またしても階段地獄の始まりである。

タカネビランジ。
鳳凰三山にもいました。

階段は濡れていて結構危険でした。
慎重にクリアしていきます。

かなりカットしていますが、沢まで降りてきたらガレ場を只管下ります。
ここは雪渓が残っているので吹き上げてくる風が涼しいです。

9:50 かなり下ってきたので小休憩。
写真の辺りで2,500mくらいだと思われます。
ここで休憩中に食べていた柿の種を一粒落としてしまい、拾おうとした瞬間チョロチョロ動く何かを発見。
そいつの正体は、、、

オコジョでした(笑)

柿の種が欲しいのか、興味本位で出てきたのか分かりませんが、こちらの様子を伺いながら近づいてきました!
初遭遇です。すんげーかわいい!!(笑)

座っているすぐ近くにポールを置いていたのですが、そこまで降りてきました。
ズームなしレンズでも撮れるほど近くに寄ってきて驚きを隠せず夢中でオコジョだ!と連呼して写真を撮ってました(笑)
かなり動きが早いので写真はブレブレになったけど大満足です。

ガレ場も終わり樹林帯に入ると蒸し暑いです。
滝から来る冷えた風で生き返りました(笑)

12:20 広河原に到着。
休憩も含めて、北岳山荘から約5時間かかりました。
今回の北岳は山頂と稜線での景色はほぼ残念な結果になった反面、テン場からの御来光や花、動物をたくさん見ることができたので良かったです。
また今回の北岳は、一年前に撤退したリベンジでもありました。
その頃はテントだけ入手し、レインウェア・寝袋・テントマットすらない状態で雨の中、肩の小屋を目指して登ろうとしておりました。
今思えば無謀で危険だと思います。
その経験を踏まえ無事北岳を登り切ったことに感動しました。
登山経験の長い方々には大したことないかもしれませんが、個人的に大大満足!
また登りに来たいです。
おしまい。
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