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槍ヶ岳(テント泊・撤退)

  • 執筆者の写真: YuKin
    YuKin
  • 2017年5月3日
  • 読了時間: 7分

2017/04/29~2017/05/03 憧れの上高地から槍ヶ岳へ行くため、2か月前から計画を練り、食料や装備を揃えていました!

上高地へ一度も行ったことがありませんので、入念に計画練りました。

待ちに待ったゴールデンウィークが始まり、上高地の玄関口、沢渡(さわんど)駐車場へ向かいます。

上高地はマイカー規制の為、沢渡駐車場よりバスを使います。

オールテント泊、3泊4日でいくので荷物が激重です。

コース:(1日目)沢渡駐車場~上高地~明神~徳沢~横尾 テント泊

    (2日目)横尾~槍沢ロッジ(ババ平)テント泊

    (3日目)槍沢ロッジ(ババ平)~槍ヶ岳山荘 テント泊

    (4日目)槍ヶ岳山荘~上高地


沢渡駐車場からは早朝からバンバンバスが出ています。

GWの期間4:40分の特別便が一番早かったです。

前日入りして車中泊したけど結局寝過ごして9:30スタートになりました(笑)


11:00 上高地について登山計画書を提出、河童橋にようやく着きました。

1日目は行けたらババ平、無理なら横尾泊のゆっくりプランも考えていたのですが、なんとなくゆっくりプランになりました。

2日目は天気が崩れる予報なので、この日の槍ヶ岳登頂は避けて3日目に行くのもありかと計画変更を練りながら進みます。


明神に到着。

立ち寄りはせず小休憩したら進みます。

明神岳が大きかったです。


河童橋から見える場所もそうでしたが、水が超キレイ!

エメラルドグリーンに輝いていました。


徳沢、横尾へ進みます。

槍ヶ岳の姿は見えません。

ちなみに上高地から横尾まで11kmです。遠っ!!

さらに横尾から槍ヶ岳まではさらに11kmです。ひぃぃ


徳沢に到着。

ゴールデンウィークも始まったばかりの為か、テントはちらほらでした。


売店でソフトクリームを食べます。

すっげーうまー!


14:40  横尾に到着しました。 

荷物も重いしソフトクリーム食べたりサルが現れたりで3時間40分かかりました。

基本的に15時くらいにはテントを設営しているスケジュールで進みたいので、ここでテントの受付をして1泊します。


今まで甲武信ヶ岳や燕岳で色々な失敗を重ねて鍛えられたテント泊、、今回は3日間テントで過ごすので失敗はできません笑

念のため寒さ対策でモンベルのウォームアップシーツを準備しました(シュラフの上にあるやつ)!

寝袋の中にもう一枚袋を着る感じの薄いシーツです。


電波があるのでお米の炊き方を復習しながら炊きました。

ふっくら炊けて、今までで一番の出来でした!(アホなことにごはんの写真は撮り忘れました)


2日目 朝食。

スキムミルクをお湯で溶かし、フルグラを入れてホットシリアルにしました。

こちらも軽くて栄養価の高いものを調べて用意したものですが、、、

別途持ってきた蜂蜜やドライフルーツを入れたところ予想以上に甘く、それ以降余計な荷物になってしまいました。

それでも、あったかい朝食が食べられたので良かったです。


予報通りが降り、そしてやんだりの繰り返しでした。

この日の槍ヶ岳登頂は早々にあきらめ、午後に天気が良くなったらババ平まで進むことにしました。

それでうとうと昼寝したところ気づいたらなんと14時になっていた!!

急いで準備しババ平へ向かいます。


一の㑨到着。

横尾までは雪も少なかったのですが、横尾からは残雪がかなりあります。

(アイゼンはつけなくても進めました)


雪が残っているので慎重に進みます。


16:20 だいぶ日が暮れてきました。


ようやく槍沢ロッジに到着しました。

ここでテント代を支払いますが、テント場のババ平まで30分歩く必要があります

本来は安全のためもっと早くテント場に着くべきなので、以後早出早着すると心に誓います。


ババ平到着。

到着時は強風で飛ばされないようにテントを抑えながら設営しました。

初めて悪天候下でテントを立てたので不測の事態が起きないか緊張しました。

気温が氷点下の上強風なので衝撃的な寒さでもはや風が当たるところ全て痛いです。


夕食を作りながら、月をパシャリ。

もうすぐ日が暮れます。


夕食はレトルトカレー(笑)


3日目

早朝の気温は-13度でした。

5月の気温とは思えません。


5:30 寝過ごした昨日の反省を踏まえ、朝食のホットシリアルを食べ早めに出発します。

テントを開いてこの景色だったので一瞬生きて帰れるのか不安になりました笑

雪はガチガチに固まっているので12本爪アイゼンを着けていきます。


坂も急になってきました。

雪の反射が非常に眩しいのでサングラスもしくはゴーグルは必須です。


ついに槍ヶ岳きたー!!

急斜面になり息を切らしながら一歩一歩進みます!


振り返ると常念岳(左奥)が見えました!


殺生ヒュッテは雪に埋まってました。

営業は7月からの予定みたいです。

ここで相方が限界を迎え小休憩。飲

み物とか重い荷物の一部を私が持ち進みます。ひぃぃぃ!


11:00 槍ヶ岳山荘到着~!!

ババ平から5時間30分かかりました。標準タイムは5時間です。

殺生ヒュッテを超えたあたりの登りは心が折れそうになるくらいきつかったです。

颯爽とスキーで私を登り越していった外国の方が山荘のベンチで「ハーイ!」と余裕そうでした。

スキーすげえ。


山荘と槍ヶ岳

早速、テント場の受付を済ませました。


槍ヶ岳山荘テント場から見えるこの山は大喰岳(おおばみだけ@3101m)という名前だそうです。

でっかくて雪に反射する陰影がかっこいい!


穂高岳はすごく遠く感じます。

この景色を見てここまでよく歩いてこれたなぁと自分の体力に関心しました。


テント場方面から見た槍ヶ岳山荘

でかいです。


山荘内で雨水(有料)を補給できます。

自販機有り

売店有り

屋外トイレ有り


気付いたら槍ヶ岳より大喰岳ばかり写真を撮っていました(笑)

時間が経って影の場所が変わってもほんとにかっこいい。


日も暮れてきました。


整地をしてテントの設営も完了し、休息も十分とったので槍ヶ岳に挑戦します。

夜中の風が心配だったので絶対に飛ばされないよう入念に整地しました。


槍ヶ岳をバックに記念撮影。


タイトルに撤退と書いてありますが、結果として一つ目の階段を登ったところまでで撤退しました。

理由は下記のとおりです。

3シーズン靴にアイゼンを付けてるので足元が不安定

凍っていて鎖が使えない

③行方向と帰り方向を間違えた

諸々装備や知識(常識)不足が重なっているのを登っている途中で感じ、撤退の判断をしました。

まだ凍り付いた岩山で安全を確保する力はないです。

日も暮れているので安全第一を最優先に考え、また雪のないときに再挑戦したいと思います!!


4日目 最終日

7:30 槍ヶ岳山荘から上高地まで一気に下山します。

常念岳がピラミッドみたいな形をしていて雄々しいです。

私は槍ヶ岳に登れなかったショックがあったのか、反動でさっそく常念岳を登る計画を考えてました(笑)

→2017.5常念岳に登りました。その時の記録はこちら(リンク)


ババ平到着。

登りではバタバタしていたので気が付きませんでしたが、この建物は新しくできたトイレでした。


槍沢ロッジに到着。

槍ヶ岳山荘と同じく自販機があります。

オランジーナで一杯、休憩!


横尾まで戻りました。

完全にクタクタです。

横尾も徳沢もゴールデンウィーク丁度真ん中ということで、登山客や観光客でいっぱいになっていました。

竜宮城から出てきたら別世界になってた感覚です。

15:20、槍ヶ岳山荘から標準タイム通り8時間で上高地に着きました

足の筋肉が限界を迎え、立ち止まるとガクガクプルプルです。

今回のように3日間テント連泊する経験は初めてでした。

それでも工程・食料・装備等、少ない知識で念入りに準備したおかげもあって無事故で帰ってこれました。

ピークハントこそできませんでしたが、また改めて挑戦します。

本当にいい経験ができ、また一皮むけた登山となりました。

今度は雪の少ない季節に表銀座(燕岳~大天井岳~槍ヶ岳)のコースで行ってみたい!

その時までにもう10皮くらいむいておきたいと思います。

おしまい。

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